『ダンス・ダンス・ダンス』読了。 |
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| 今日、村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』を読み終えた。
読み終えた後、なんとも不思議な気分だった。 釈然としないような、でも満足感もあって。 暗くもあり、明るくもあり、なんだかいろんな感情がぐしゃぐしゃに潰されて一つの鍋に放り込まれているような感覚。 人間の暗い部分を、まるで埋まっている土器を丁寧に少しずつ掘り起こしていくような、そんな作業を思わせる文章。 少しずつ。でも確実に。 その暗闇は表に出てきて、最後には白日の下にさらされる。 そして、暖かい日の光を浴びて、ゆっくりと溶け出すのだ。
でも、全体的には、停滞感と惰性の漂う本だったように思う。 テーマがそういう感じだからしかたのないことかもしれないけど。 『僕』の心情を丁寧に一歩一歩トレースしているという意味ではすごくよくできていると思う。 緻密に、思ったことを一言一句逃さずに。 『僕』が僕自身であるような気がするぐらい、丁寧に。 それを思うと、村上春樹は凄いなぁ、と思う。 あれだけ淡々とした文章で、しっかりと読ませるって言うのはまずできない。
上下巻とわかれるぐらいに長いので、なかなか読むのに時間がかかったけど、『羊をめぐる冒険』を読んだ人は読んでみてはどうでしょうか。 僕のその後と、いるかホテルのその後がどうなったのかを知ることができます。
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5月25日(水)02:21 | トラックバック(0) | コメント(1) | 本 | 管理
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by ddddddddd | HP | 6月12日(日)12:24
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